自臭と他臭
◆ 意識すれば感じる自分の口臭・・自臭症の起こり始め・・嗅覚閾値と自意識・・どうすればいいか?

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自臭症について-口臭とは?

自臭(鼻臭)が起こるメカニズム

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仮面他臭症

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仮面他臭症の考え方
自臭症と他臭症は同時におこりますか? 名前:lin 5/10(金)11:57

先日は回答ありがとうございました。

また質問相談させていただきます・・。

口臭には自臭症、他臭症、仮面他臭症3つのタイプがあるそうですが、
私の場合は現在、自臭症と他臭症を併発しているような気がします。(素人判断ですが・・)

始めはきっと他臭だけあったのだと思います。
小学生の時にクラスメートに「臭い」といわれたけど、自分ではそのとき臭いに気付いてなかったんです。
大学に入って、口臭をすごく気にするようになってから、自分でもほとんどいつも臭いがわかるようになりました。
いつも人にわかる他臭を持っている場合は自分では臭いに慣れてしまって気付かないそうですね。でもほとんどいつもわかるから自臭症の症状でしょうか?
でも今でも他臭はあります。周りの人の反応でわかりますし、
それにこの前、(今日はあんまり自分で臭いがわからないから臭っていないのだろう)と思って、妹と普通に喋っていたら、
あとで「今日ずっと(口臭が)やばかったよ」といわれてショックでした。そして、その日それまでは自分で気付かなかったにもかかわらず、指摘されたあとは必ず、自分でも臭いがわかるようになります。

仮面他臭症というのは他臭がよくなったあとに自臭症を引き起こす、と書いてあったので、私は他臭がよくなってないし、違うのかなと思いました。
自臭症と他臭症を同時に引き起こす事はあるのでしょうか?
それとも日に日に臭いがひどくなっていたり、時間によって臭いの種類が変化する口臭の場合は他臭症の場合でも自分の鼻が慣れずに臭いがわかり続けるのでしょうか?

あと、もうひとつ質問です・・。
ほんだ歯科における口臭治療の最新情報 (治療成績について)の項目の「診断だけを依頼した患者(治療はしない)」というのはどういう事でしょうか?
先生のところで診断を続けて、他の病院に治療は任せるという事でしょうか?(口腔内問題以外の病気の場合専門医のところで、もしくはかかりつけの歯科で治療するということでしょうか)

たくさん書いてしまってすいませんが、回答お願いします・・・。


RE:自臭症と他臭症は同時におこりますか? 名前:HONDA 5/13(月)14:42

>自臭症と他臭症を同時に引き起こす事はあるのでしょうか?

自臭症・他臭症・仮面他臭症という分類は、私が、臨床家(開業医)の先生のために考案している「病態分類」です。これは、治療していく時に、患者の状態によって決める分類です。したがって、患者がこられたときは、自臭症か他臭症か?の二つしかありません。

明らかに、客観的に不快かどうか?このとき、患者も不快であっても関係ないです。したがって、仮にあなたが常に、先生が診断して明らかに不快な口臭があるときは、あなたの自覚があるなしにかかわらず、「他臭症」と言う診断になるでしょう。次には他臭症を引き起こしている原因を調べて他臭症の治療を進めていきます。

他臭症の治療によって、完全に客観的口臭を再評価してゼロにしたにもかかわらず、患者が口臭があると思う場合は、それから自臭症であると認定して、その訴えに対してさらに調べて行き、自臭症の治療が必要になります。

その結果自臭症も克服したときに、結果として、その人は「仮面他臭症」であったと、病態による分類はさかのぼって他臭症から自臭症に変更されます。

したがって、「仮面他臭症」は最初からつく分類ではありません。基本的には最初は、「他臭症」か「自臭症」しかありません。
私の臨床分類は、なるべく、治療する先生がわかりやすい分類になっています。

>それとも日に日に臭いがひどくなっていたり、時間によって臭いの種類が変化する口臭の場合は他臭症の場合でも自分の鼻が慣れずに臭いがわかり続けるのでしょうか?

診断は、専門家によって判定されるもので、患者が判定はできません。したがって、あなたが自臭症なのか他臭症なのかの判定が専門家によって診断できていないので、この議論はあまり意味のないことで誤解を与えます。時間によってにおいの種類は変化すると言うのは、患者の主観が入るために正確には客観評価が必要です。他臭症の場合は、あなたほど、自覚的な口臭に対してこだわらないケースが一般的です。

>「診断だけを依頼した患者(治療はしない)」というのはどういう事でしょうか?

ほんだ歯科の口臭外来の患者の半数以上は、非常に遠い地域(二つの地方を越える地方からの患者)からの患者です。したがって、中には通院費の問題や時間的問題などから、定期的な通院が不可能な人もいます。確実に治すには計画的な通院が必須になります。
でも、中には治療できなくても、自分自身の状態を把握したいとか、口臭のレベルを知っておきたいとか、口臭がどうして発生しているかを確実に知っておきたいと思う人がおられます。その結果アドバイスを得て地元で何とかがんばってみようとされる方もいます。そのような患者さんは、初診だけでも受診したいという人がいるのです。治療はあくまでも、再評価を行い定期的な通院が必要です。

>先生のところで診断を続けて、他の病院に治療は任せるという事でしょうか?(口腔内問題以外の病気の場合専門医のところで、もしくはかかりつけの歯科で治療するということでしょうか)

他臭症の場合、その臭気を引き起こしている原因となる疾患の克服については、その患者の主治医に依頼します。(リエゾン治療)
もちろん歯科的な問題に関しては、患者の主治医である歯科医に依頼しています。ほんだ歯科では口臭治療だけを行うのが原則です。したがって、ほんだ歯科も歯医者ですが、一般歯科的問題についてはほんだ歯科に通う必要がないので、3週間おきの口臭治療のみの通院になります。

ほんだ歯科も歯科なのに、なぜ、歯科治療を患者の主治医に依頼するかと言うことは、歯科治療後は定期的な歯周管理が必要であることと、補綴などの歯科治療に関して責任あるフォローが難しいからです。又、その方が患者の負担も少なくなります。




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