自臭と他臭
◆ 意識すれば感じる自分の口臭・・自臭症の起こり始め・・嗅覚閾値と自意識・・どうすればいいか?

他臭症の深刻な事例は、自臭症の深刻事例と似てくる。口臭が家庭崩壊をもたらす危険性

自臭症について-口臭とは?

自臭(鼻臭)が起こるメカニズム

鼻臭が起こるメカニズムと対応(図入り)

自臭症の典型的なパターン

仮面他臭症

自臭症について

自臭症の謎と問題

仮面他臭症の考え方

他人の病的口臭について

仮面他臭症について

自分の臭気はわからないのに他人の臭気はなぜわかる?−自臭症の謎

妻の口臭

国民の大半の人は自臭(自覚的口臭)に不安がある。国民の大半はプチ自臭症

口臭患者の大半を占める自臭症とはなにか?その本質について

日本人はどのくらいの割合の人が歯周的問題を持っているのか?」

みんなが、気にしている口臭(自臭)は、多くの口臭外来では治療対象外!!

他人には理解されない自覚的口臭・・・・自分の臭気は他人は自分とは違うように感じている

他臭症の人はなぜ自分の臭いが認識できないのか?自臭症の人の口臭は、妄想なのか実在するのか?

自臭症の人は臭いを感じることが出来ても、他人はなぜわからないことが多いのか?自臭症の人の嗅覚の不思議

   

他人には理解できない自覚的口臭・・・
自分の臭気は、他人は自分とは違うように感じている。

悩んでいます 名前:あや 4/25(金)08:37

初めまして。現在口臭で悩んでいる者です。
ここ2、3年の間口臭で悩んでいるのですが、家族の者に聞いても「口臭はない」と言われますし、先日歯医者に行った際も同じく「口臭は気にしなくていい」と言われました。ですが、口を閉じているにも関わらず、電車に乗ったときや、教室での前後左右の方の反応(鼻をすすったりする…)で自分の臭いがとても気になり常に緊張した状態です。今年の秋頃から就職活動が始まりますし、どうすればよいのでしょうか。教えて下さい。
他人には理解できない自覚的口臭・・・自分の臭気は、他人は自分とは違うように感じている。−1 名前:HONDA 4/25(金)13:56

口臭に対する4000人規模の人を対象にした意識調査では

自分の自覚する口臭(自覚的口臭、自臭、主観的口臭)について、時々不安を持っている人が64%、常にいつも不安を持っている人が、17%います。

同時に、自分が感じる他人の口臭(他覚的口臭、他臭、客観的口臭)が時々気になる人は、74%、常に気になっている人は19%います。

ところが、この自覚的口臭と他覚的口臭は、臭気の種類や強さや感覚は全く違うもので一致しません。

したがって、あなたの場合のような混乱が生じます。

この現象は嗅覚の特殊な性質によるものです。嗅覚は、一定の強さの臭気が持続すると感覚が麻痺してしまいます。(臭気を感じなくなる。)新鮮な臭気に対してのみ反応します。

患者自身が感じる自分の口臭、つまり、自覚的口臭(自臭)は、常にある口臭ではなく、口腔内の生理的条件や体調や心理的条件によってあったりなかったりする口臭なので、患者自身は嗅覚の特性から自覚することができます。一般の人が経験する代表的な自臭には、生理的口臭があります。

もっとも、このような自臭は、生理的口臭は治療の必要がないと考えている大学の学者でも他人を不快にすることがある真性口臭に分類しています。

起床直後に感じる起床時口臭。空腹時に感じる空腹時口臭。緊張した時に感じる緊張時口臭などがその代表です。

しかし、このような自臭はその人が感じているけれども、必ずしもその大半は、会話において他人が感じることができないです。(距離によっては他人も感じることがあります。)

したがって、このような生理的口臭などの自臭で悩んでいる人は、いくら、他人に説明してもその時に、その臭気がでていない限り、あるいは出ていて患者自身が臭気を感じていても、他人は全く会話距離では感じないことがあります。

しかし方法によっては、確認できますし、たとえ第3者が官能的に確認できなくても、口臭測定器では臭気濃度を判定できます。

さらに嗅覚という感覚は、その神経伝達回路が非常に特殊で、意識や記憶・感情などコントロールする脳の領域を経由して伝達されます。したがって、その人の、思いや感情によって、大きく影響を受けます。

臭気に非常に不安を持っていると、常に、臭いがしていないか気になっているので、非常に嗅覚はある臭気に対して、敏感になっていきます。

最終的には、普通の人(気にしていない人)には、決して感じることができない臭気濃度でも感じるように、嗅覚は鋭くなっていきます。

そのために、あなたは感じることができても、他人には感じることができない時があるのです。そのために、他の人からすれば、あなたは幻覚を訴えているように見えてしまうのです。


一方、ひどい歯周病などで、起こる病的口臭である他覚的口臭の場合は、周囲の人がその人が会話するたびに断続的に不快な臭気を感じます。ところが、本人は、いかに他人が悪臭を感じていても、ほとんど感じることができないのです。したがって、周囲の人が、どうしたらいいかと悩みます。

このようなケースでは、ほとんどの原因がひどい歯周病や虫歯などの歯科的な問題が直接的な原因なので、通常の歯科治療や、適切な歯磨き習慣の確立で十分完治します。

つまり、患者も、他人も自分達の主観しかわからないからです。第3者は、あなたがどのように臭気を感じているかがわからないように、あなたもまた、他人があなたの口臭をどのように認識しているかは決して分からないのです。

あなたの場合は、普通の時は他人がわからないレベルの口臭なのですが、緊張すると緊張時口臭→不安になって、しぐさを探す。→しぐさを発見することで、さらに不安になる。→もっと緊張時口臭がひどくなる。→さらに不安になる。→さらに緊張時口臭は続く。→さらに不安になって、もっと、周囲の様子に敏感になって、しぐさを探す。→もっとたくさんしぐさを発見できる。→もっと不安になる。→どんどん緊張する。→緊張時口臭は限界を超えて、他人にも分かるようになる。→しゃべり始めは臭くなる。→不安は延々と続く。→緊張時口臭は持続しながらひどくなっていくという風に、まるで、底なし沼に入ったようにもがけばもがくほど、抜けきれなくなりかつひどくなっていくのです。

ところが、家や歯科医院では、その種の緊張はなくなるので(口臭を出してはいけない場所ではないので、口臭を出そうと思っても出ない。)その結果、先生や周囲の人は「??」という感じになります。

さらに訴えると、周囲の人は、「この人はありもしない口臭を、一生懸命訴える」と思うので不思議に思う。

そこで、、何とかわかってもらおうとして必死に訴える。周囲から見ると狂気的に思えたり、不気味に思える。→頭がおかしいと考える。


他人には理解できない自覚的口臭・・・自分の臭気は、他人は自分とは違うように感じている。−2 名前:HONDA 4/25(金)13:57
患者は、どこに訴えても信じてもらえずに、人間不信に陥るか、孤独感に襲われる。その結果精神的な問題を抱える。

精神的問題を抱えると、常に口中は不快になっていきます。口中の不快はさらに自臭を誘発する。→限りなく精神状態が悪化していく。→周囲のひとは、その人の雰囲気が精神的問題を抱えている人特有の、人を寄せ付けない雰囲気になるので本当におかしいと思うようになって、避けるようになる。(本当は、患者が人を避けている)→ついに、精神科的病気か、口臭の問題なのか全く区別がつかなくなる。


この結果、このような患者は、精神科でも自臭自体は解決できず、歯科でも、専門的な従来の治療方針の口臭外来でも解決できなくなり、人によっては、社会生活が不能となりひきこもりなどに発展します。時に生きていく意味を見失い自殺未遂を引き起こすこともあります。

夫婦間でこのような問題を抱えると家庭崩壊になることもあります。


現在のほとんどの口臭治療は、先生からみた他臭だけを問題にします。したがって、普通の歯科治療で治るようなひどい歯周病の人の口臭にしか対応できないのです。

このような病的的口臭は、前述したように、周囲の人は迷惑なのですが、本人は自覚がなく悩むことも少ないので、口臭外来に自主的にはやってこない為に患者としては非常に少ないのです。


自主的に口臭を自覚していて、治療をして欲しいとやってくるのは、国民の大半の人が気にしている自覚的口臭(自臭)で悩む人が大半で、先生がほとんど感じることができないことが多く、叉、職場や学校など口臭を引き起こしては行けない環境のみで起こるために、なかなか、理解してもらえないのです。

結局、患者が感じる臭気を理解しようとはせずに、自分達の主観だけに固執して、患者の主観的な気になる臭気を無視してしまい、ほとんどが「気にしすぎで、精神的に追い込まれて幻覚を訴える精神病的状態」という烙印を押されてしまうのです。

こうして、多くの口臭治療では、お互いがお互いの実感することが難しい、主観的な臭気に固執するので、永遠にかみ合わないのです。


結局多くの口臭専門治療では従来からの治療が、治療側の主観を基準にするために、全く、かみ合わない状態になって解決不能になるし、先生もどうしていいかわからないし、患者も途方にくれているのです。

だから、どうしようもないので、古代から続いている対症療法である舌磨き(解決できない時のやむを得ない一時しのぎ)的治療をするしか方法が無いのです。その結果、患者は死ぬまで気になるたびに舌を磨き続け、口臭も習慣となってしまい何の解決も図ることができないのです。


でも、国民の大半の人が自分が気にな自覚する口臭を気にしている現実を考えると、誰でもが、ちょっとしたきっかけで解決不能な自臭症に陥る可能性があるのです。



(どうすればよいのでしょうか。教えて下さい。)

一般歯科や、口臭外来で病的口臭を否定されたら、そのクリニックでは解決は永遠に不可能なので、このホームページの「口臭対策室」を読破して自臭がどのようなメカニズムで発生するかを理解したうえで、自臭の発生要因を取り除くようにして、自分自身の口腔生理機能を上手につかって、常に無臭の息を自分でコントロールするようにすることです。

だれでも、気にするくらい気にしていないと、自分が気がつかない間に他人を不快にする口臭に発展していることが日常では、しばしば起こっているのです。

色々な要因が複雑に関連するので、考えられる全ての要因を排除して基本的な口腔生理機能を高めることですが、非常に範囲が広いので、とりあえず、全部読んでみて、自分の状態と比較して考えられる問題点を列挙してみてください。



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