自臭と他臭
◆ 意識すれば感じる自分の口臭・・自臭症の起こり始め・・嗅覚閾値と自意識・・どうすればいいか?

他臭症の深刻な事例は、自臭症の深刻事例と似てくる。口臭が家庭崩壊をもたらす危険性

自臭症について-口臭とは?

自臭(鼻臭)が起こるメカニズム

鼻臭が起こるメカニズムと対応(図入り)

自臭症の典型的なパターン

仮面他臭症

自臭症について

自臭症の謎と問題

仮面他臭症の考え方

他人の病的口臭について

仮面他臭症について

自分の臭気はわからないのに他人の臭気はなぜわかる?−自臭症の謎

妻の口臭

国民の大半の人は自臭(自覚的口臭)に不安がある。国民の大半はプチ自臭症

口臭患者の大半を占める自臭症とはなにか?その本質について

日本人はどのくらいの割合の人が歯周的問題を持っているのか?」

みんなが、気にしている口臭(自臭)は、多くの口臭外来では治療対象外!!

他人には理解されない自覚的口臭・・・・自分の臭気は他人は自分とは違うように感じている

他臭症の人はなぜ自分の臭いが認識できないのか?自臭症の人の口臭は、妄想なのか実在するのか?

自臭症の人は臭いを感じることが出来ても、他人はなぜわからないことが多いのか?自臭症の人の嗅覚の不思議

   

自臭症について−口臭とは?
口臭相談専用掲示板のやりとりから(質問については、一部手を加えてあります)
2001/6/6

[質問]

今から2年位前から口臭で悩んでいます。
勿論、歯医者(信頼している?といいますか、治療をずっとして頂いてる処と私の住んでいる近辺では、名医といわれている歯医者)と大きい病院の口腔外科・胃腸科(胃カメラまでのみました)と診療内科と耳鼻科それから病院では無いのですが、今流行りの、歯のエステ?も行きましたが…………でも私には確かに臭うんです。
私だけではなく、周りの人にも感じるらしいのです。
臭いの感じは、虫歯のある人の臭いです。焦げ臭いというか、入れ歯の臭いというか、

もともと、歯が弱く銀歯は勿論ブリッチが2ケ所とさし歯も何本か有ります。後、神経はなくなっているのですが、さし歯になっていない歯もあります。やっぱり、幾ら治療をしてあっても銀歯やブリッチがあるのでは駄目なのでしょうか?

それから、ブリッチや銀歯で10年位経っているものはかぶせ替えしなくて良いのですか?とある先生に聞いたら虫歯ではないので代える必要は無いと言われました。
でも、もしかしたら、その中で何か炎症が起こっいる可能性は無いのでしょうか?
それと、銀歯と自分の歯の接地面がピッタリでは無いモノも有ります。それは問題ないのですか?

歯磨きは朝・昼・夜(食後)にします。朝・夜は歯間ブラシとウォーターピックもしています。


自臭症について、および、口臭とは何か?−1 名前:HONDA

あなたは、信頼できていた歯医者のみならず、いくつもの医療機関を経て、解決できずに悩んでおられます。心療内科でも解決できていません。
医療に対する不信も生まれつつあります。
このまま行くと、自分自身がわからなくなってしまったり、社会に適応できなくなったりする可能性があります。
できる限り早い解決が必要です。

ほんだ歯科に来られる約8割の人は、たくさんの歯医者や、他の「口臭外来」や治療期間を経て来院されてきます。

現在、あなたのようなケースでは、「自臭症」として、精神的な問題であると学者や歯科医のあいだで定義されています。

ほんだ歯科に来られる自臭症のほとんどの人は、社会活動も正常に営み、口臭の悩み以外では、何の社会的な障害となる行動や言動の無い正常な人です。少なくとも精神的におかしいとは思われません。
したがって、そのような人たちは精神的問題で、無い口臭を「有る」と言っているのではないというのが、私の立場です。
このように考えているのは、世界的にみても口臭を治療している専門医では、ひょっとすると私の知る限りは、私1人かもしれません。

本当に少ない、めったに無い確率(ほとんど無視できる確率)で、精神科的自臭症が存在します。その場合は、精神科で完治しています。その場合は、精神科医による診断が必要です。これが真性の精神科的自臭症でしょう。このときの臭いは幻想なのかもしれません。

もしも、自臭症が精神科的病気であると仮定するなら、ほんだ歯科口臭外来は精神病院になってしまいます。実際はそんなことはありません。
ほんだ歯科に来る90パーセントの人が自臭症です。
先ほど訪問した アメリカのDr.Richter 先生の口臭クリニックでも80パーセントの人が同様です。でも、ほとんどが解決されています。
しかも、ほんだ歯科では、精神科的な取り組みは一切行っていません。
あくまでも、すべて歯科的な取り組みです。(ただ、歯を見たり、歯茎をみるとはほとんどないし、私が直接口を触ることは、皆無に近いです。ほとんどの人は、すでに一般的な治療は終わっているので、一般歯科としては何もすることが無いからです。あれば地元の歯医者でやってもらいもらいますが・・・)大半は口腔生理的問題を抱えています。あるいは、口腔生理に影響を与える背景や、複合的な問題を持っています。

この取り組みの違いは、口臭に対する考え方の違いから、起こっていることです。
口臭には、自分自身が感じる自覚的口臭=自臭
他人が感じる他覚的口臭=他臭があるというのが私の考えです。
とても明瞭なことです。

その他の分類は治療上不必要なものです。

自臭があるとき、それが他臭に発展している時と、そうでない時がある。

これは日常的に私自身を振り返ってもよくあります。
朝起きたすぐとか、少し緊張した時とか、スポーツの直後とか、生理的自臭がありますが、その時、ほとんど他臭にはいたっていません。他臭になっている時もあります。
でも、自臭も緊張を持続させると他臭に発展していきます。

このような生理的口臭は、現在のいかなる口臭測定器でも測定は不可能です。でも生理的口臭は、日常的に感じることがあります。
また、ニンニクを食べたら口臭がひどいですが、現在の口臭測定器では検知できません。
もし、この生理的口臭が普通の人よりも、気になる人なら、そして、そのことにひどく悩む人がいれば、どうなるでしょうか?
現在、完全に最後まで対応してくれるところは、全く無いでしょう。
精神科的病気とするなら、口臭専門医としては診断した以上、それを見届ける必要があります。
その結果、本格的自臭症に発展していき、その人の社会生活を脅かすようになります。
そして、日本のようなストレス社会では、その数はどんどん増えてきています。表面化していないだけです。

その結果、本格的に精神科的問題を引き起こしていく人が多いのです。
結果として、自臭症は精神科的病気に思われがちなのです。実際は、医療側や社会に認めてもらえないことが精神科的問題を引き起こしていると考えています。

したがって、あなたのようなケースでは、問題となるべき自臭を解決しない限り解決しません。

でも、医療不信にならないでください。ある意味では、仕方が無いことでもあります。
また、多くの歯医者や、その他の医院では、本格的に口臭という見地からの治療をしていないので、解決は難しいし、医療機関側にも治療に対する取り組むための環境が整っていないし、治した経験も無いので、治療費ももらうわけには行かず、精神的不安状態も関係してくるために、精神的障害が有るようにも見えるので、現状では解決できないのが現状です。

また、日本には口臭にまつわる民族的な、文化的な独自の背景があり、悩む人は非常に多いのですが、大学の口臭外来などでは、現状では、他臭でない限り精神科的治療で治るとする定義に従った治療が多いし、私のように弾力的な取り組みをしにくい組織構造があると思います。

また、大学病院では、全ての先生が本気に取り組んでいると考えたいのですが、実際の治療に当たる先生は、本来の目的や治療や仕事があり、本当に心底「口臭を治そう」としても難しいかもしれません。大学の方針で、取り組んでいる人もいないとも限りません。また、現在では、口臭治療で生計をたてることは不可能です。
したがって、そのような諸問題が解決しない限り、患者は増加していくでしょう。

このような、状況を突破するためには、自臭症は治せることをアピールしていき、そのために、情報を送り続けていくことだと考えています。
また、今後は、データーの蓄積も出てきたので、学会などにも発表していく予定ですが、私のところは、大学みたいに研究機関ではないし、経済的なこともあるので、まずは、目の前の患者を治すことを先にしながら、このような、インターネットを利用して、学者や先生よりも先に患者や悩む人に情報を送っているのです。その方が解決としては早いからです。少なくとも、患者を診なくても解決できる可能性があります。
治すことで精いっぱいの状態ですが、人材やスタッフを整え準備を行っています。

もしも、私の言っていることに矛盾があれば、いつでも、ここに書けばいいし、私の治療を終わった人が、反論があるときは、この掲示板はいつでも書くことができます。
議論しなければいけません。
とてもフェアーな掲示板です。もちろん、未知な分野ですから私も、誤ったことを書いたりするかもしれないけれど、少なくとも責任をもって対応しています。何もしないよりは、遥かにましです。あるいは救われます。
また、少なくともこの掲示板だけからのアドバイスで改善しいく人もいるのですから、自臭症は治るべき問題であると思います。

>臭いの感じは、虫歯のある人の臭いです。焦げ臭いというか、入れ歯の臭いとい
うか、………


あなたの感じているにおいは、おそらく、緊張と唾液不足と、唾液循環がわるいことから、口腔内に発生している臭気が唾液に溶け込んで発生している可能性があります。

金属臭はわずかな出血由来の、血液成分由来であると思います。血液中の鉄分の臭気の可能性があります。

実験として、その時に水を含んでみてください。直ちにその現象は緩和するはずです。
可能性としては、補綴物周辺に厳密な意味での軽度な歯肉炎などが潜んでいるはずです。

>ブリッチや銀歯で10年位経っているものはかぶせ替えしなくて良い
のですか?

口臭がするからといって、被せをすぐにやり変えたとしても、問題は解決しません。
被せが合っていないことや、金属の種類によることで口臭が起こることはほとんどないです。
被せものが適合していることは、口臭を起こさないための必要条件であっても十分条件ではありません。
まずは、口臭治療が終了してから、あるいは歯周状態を完璧にしてから補綴すべきです。

ただ、被せものをした歯に慢性的な炎症を抱えていたり、歯肉に問題があるケースでは、他の口腔生理的要因や条件がそろえば口臭に発展するでしょう。


>その中で何か炎症が起こっいる可能性は無いのでしょうか?

それを診断するのが歯医者の仕事です。

>銀歯と自分の歯の接地面がピッタリでは無いモノも有ります。それは問題ないのですか?


問題になる場合とならない場合があります。しかし、好ましくは無いので口臭治療終了後に作り変える必要はあると思います。

>歯磨きは朝・昼・夜(食後)にします。朝・夜は歯間ブラシとウォーターピックもしています。

起きてすぐに磨くことと、寝る前に磨いてください。
後はほどほどでいいでしょう。



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