【四日目】

 ダイビングは今日が最終日。お迎えは9時だったので朝食をとり迎えを待った。今日はKさん、Tさんも一緒に潜るかもしれないと言っていたが、僕らがビーチに行ったときにはいなかった。昨日は早く来たお迎えだが、今日は時間をちょっと過ぎて到着した。迎えが来るまでの間にKさん、Tさんがきたので「今日どうするんですか?」って聞いたら「わかんね。」と言う答え、潜れれば一緒に潜りたいですねぇと言いながら迎えを待った。
 今日、船には福岡から来たお二人組、Kさん、Tさん、Mちゃんと僕、スタッフ二人の8人、結局KさんとTさんはアドバンスの講習をするということで、残った4人+ダイブマスターでファンダイビングすることにした。

【1本目】Mactan Is. HILLTUNGAN

 例によってブリーフィングの後エントリー。しようとして僕のレギのパージボタンが無いことに気が付いた。船の上をさがしたら中のスプリングはあったのだがその外見がない。しょうがないので変わりのレギュレーターを借りてダイビングした。福岡のお二人組はハウジングに入れたカメラをそれぞれが持って入っていた。
 Mちゃんがビデオ撮ってみたいと言っていたので、少し移動した後で彼女の持っているAutoBoyと交換した。久しぶりに手ぶらのダイビングだった。いつも撮っている方だけにいざ撮られるとなるとビデオの前でピースくらいしかできない自分が映っていてちょっと情けなかった。
 ドロップオフにあまり流れはなかったが、カメラのお二人は結構撮ることに熱中していて気が付くと後ろの方に。しかたないので来るのを待って、移動して、また離れちゃうのでまた待って、を何度かした。おまけに二人はバディーか?っていうくらい離れていた。安全停止をするのにあがった浅瀬でハリセンボン発見!前々から見たかったから結構うれしかった。膨らませてみようと思って追いかけたが逃げるのは早い。結局追いつかなかった。Mちゃんがビデオにはしっかり撮ってくれていた。

 ボートにあがって、ハリセンボンがいたってダイブマスターに伝えようとして「はて?はりせんぼんってなんて言うんだ?」。しょうがないのでこんなくらいで、怒らせると膨らんで、針ちくちくになってとゼスチャー混じりで伝えた。何とか理解してくれたが、ホントに伝わってるのかな?って不安であった。

 お昼はなんとかっていうリゾートで。お昼の手配は頼んでいたが、まだ着いていなかったので来るのを待った。待っていたらマンゴーを売りにお兄ちゃんがきたので、スタッフがなんとかマンゴーという緑色のと普通のマンゴーを買った。何とかマンゴーは食べたら結構すっぱかった。
 ご飯が到着したのでみんなで食べた。

【2本目】カリンガオ STA.ROSA

 今回の旅行最後の1本。ホントになぜかわからないのだが、今日も2本目は流れが強い。多分今までで一番強く流れていた。らくちんらくちんと思いながら流れながら壁に付いているサンゴなどを鑑賞ていると、またしてもお二人は遥か後方。さすがに迎えに戻るにはきついのでダイブマスターも来るのを待っている。浮いているのはきつかったので今回は壁に捕まっていた。そんなことを2度位した後かな、ふと壁を見るとウツボがにょっきり顔を出していた。結構かわいかった。それからまた流れていたらダイブマスターが壁に猛ダッシュしていったので何だ?って思っていたらふぐを捕まえてきてくれた。バージがごにょごにょするとだんだん膨らんでいく。膨らんだふぐ見たのは初めてだったので結構うれしかった。ハウジングにつけているワイドコンバーションに当てるとぷよーんってなった。そうしたら縮みながら一生懸命逃げていった。ちょっとかわいそうだったかな。ごめんね。
 浮上してMちゃんが開口一番「あいつらゆるさーーーーーーーん、最後のダイビングだったのにぃぃぃぃ」と、まるでダイブマスターと僕らを無視するかのごとく自分勝手に潜っているお二人にご立腹であった。まぁ、海の中にいるときから目が恐かったからだいたいはわかってはいたけど。しかし、ありゃ誰だって怒るだろぉなぁ。確かに自分もビデオ撮っているので、小物撮るのに夢中になっちゃうと置いて行かれてしまうのはわかるんだけど、それを悪びれることもないってのは、ねぇ。おまけになぜか浮上してこない。ありゃ?と思っていると、どうやら上がれと言っているのだがまだエアーがあるからと、それを無視して写真を撮っているらしい。おいおい、それはいくらなんでも...そのまま浮いて待っているのもなんなので僕らは船にあがった。ダイブマスターはさすがにほおっておくわけにはいかないのであろう、一緒に海の中にいた。
 全然あがってくる気配がないのでMちゃんは「泳いでくる」と言って飛び込んでいった。ボートマンがひましていたので遊んでくれた。しばらくしてお二人があがってきたので講習をしているKさん、Tさんを迎えに行った。

 その後タンクを置きに初めてScotty'sのオフィスのあるシャングリラホテルまで行った。さすがにマクタンで1、2を争う高級ホテルだけあってそれなりの建物だった。そこでタンクを降ろしたあと、リゾートへ送ってもらった。

 最後の晩はお土産買いにラプラプのマーケット、セブのお土産屋等を回った後、セブ市内まで行ってお食事、の予定だったのだが予想外の渋滞。どうやらマクタンとセブを結ぶ唯一の橋のあたりで事故があったようだ。
 渋滞の中にいるときに一緒に乗っていたうちの一人が「焼き鳥とビール買ってくる」と言いだした。「でも、動いちゃったらどうするの?」って聞いたら、「はぐれたら1人で帰るからいいよ」って言って出ていった。出ていった直後に車は動き出した。幸い(?)運転手が友人の告げたリクエストを忘れたのか、変更したのに渋滞してかっかしてて間違えたのか、もう一度同じ所へ戻るはめになったので無事(?)彼を見つけだせた。
 お土産屋に行く途中でサンミゲルの工場の前を通った。屋上にはでっかいサンミゲルの作り物の瓶が建っていた。日本で言うボーリング場の屋上にでっかいボーリングのピンが建っているのと同じである。その後、セブの市庁舎の前通った。市庁舎の中庭にはラプラプの像が建っていた。お土産屋に着いたときには既に日も暮れていた。店は閉まっていたのだが、友人のお馴染みということで開けてもらった。
 いろいろ見ていたら、鮫の歯の置物や、ノコギリザメのノコギリの部分の骨があった。来る前におふくろから「Tシャツ買ってきて」と頼まれていたので、おやじの分と今回来れなかったMくんの分とあわせて4枚ほど買った。
 それから遅くなったがやっと市内のレストランへ入った。頼んだ料理は海鮮しゃぶしゃぶ。各自に専用のすくうのがあって、それの中に入れて作れと言うような感じだった。一番おいしかったのは、あれ確かナマコって言ってたと思うんだけど、しゃぶしゃぶにすると柔らかくてとってもおいしかった。ひとしきり食べておなかいっぱいになった。
 おなかがいっぱいになった後はセブの山の方にある「The Top」という展望台に行った。山道を登りほぼてっぺんにある展望台。さすがにそう言うところはどこの国でもカップルでいっぱい。夜景を眺めているとセブ市内と、マクタンとつなぐ橋のあるXXXでは街路灯の色が違う。セブ市は橙色とでも言おうか暖色系、XXX市は水銀灯みたいな青白い色。みんなでなんでだろぉ?って言っていて、一番もっともらしい答えが「暖色のランプは青白いのより高い。セブ市の方が観光やらなんやらでお金持ちなので暖色のランプを使っている。」っていうことで、みんな納得した。が、真偽のほどは???
 展望台は腰くらいの石の壁でぐるっと囲まれている。その壁の幅は人が1人くらい歩けるほどあるのだが、Tさんがそこに立って、ひょいと外に向かってジャンプした。みんな、「あ?」と思ったのだが次の瞬間にはそれが「え?」に変わっていた。なぜならTさんが壁の外に立っているのである。不思議に思って壁の外を見ると人が立てるくらいの段差があり、Tさんはそこに立っていたのである。全く人騒がせなとみんなで笑っていた。

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