97/10/11 ケラマ・渡嘉敷

４日目(10/11)
　天気は雨。昨日からぱらぱらしてたのがついに本降りに。ケラマ最後のダイビングする日なんだからなんとか止んでくれよぉ、と願いながら出発。

【１本目】ニシバマ at 阿嘉島
　あの”彼女が水着に着替えたら”の撮影に使われた場所らしい。
　出港したはいいがやッパリ雨が降っているんでかなりガスっている。昨日の男岩を右手にケラマの外地島を左手に見ながら阿嘉島のニシバマまで。一応見ものは25m位にある根にいるアザハタともうちょっと浅いところにいるガーデンイール。
　潜行すると浜らしく白い砂地が続く。ずーっと傾斜を下っていく途中でスーさんが砂地にある物体をさして何かジェスチャーしている。どうやらこれは薬莢らしい。確かにマシンガンとかに使いそうな玉の固まりだった。
　さらに下っていくと目指すアザハタのいる根があった。根の周りにはスカシテンジクダイ、ネンブツダイが群れている。その中に大きなアザハタが２匹。ビデオを回しているＩさんに向かって大きい方のアザハタがあんぐり大口を開けて捕食(?)。
　根をくるっとまわっているとスーさんが手を出して何かしてる。よく見たらアカスジモエビにクリーニングしてもらっていた。
　25mと深いところにあるのであまり長居はできないので退散。傾斜を上りながら戻ってくるといたいたガーデンイール。いつものごとく頭をだしてゆらゆらしていた。
　ボートの下に戻る直前にうみへびがいたので一緒に泳ぎながら撮影。
　ボートの下で安全停止がてら遊んでいる時、また向こうにぽつんと２匹のハマフエフキ。天気が悪くて日が差してないのがとても残念。
　浮上してボートにあがる順番待ちをしながら海の中を覗いていたら、うみへびが呼吸のために海面へ向けて上ってきた。あわててビデオのスイッチを入れたけど間に合わず映っているのは根に戻っていくところだけだった。
　最後の方にボートにあがってきたメンバーが、僕が上がった後で50匹くらいのハマフエフキの群れが来たって聞いてちょっと残念だった。

　サービスに戻り昼食をとった。

【２本目】カミグー
　雨も少し小降りになり１本目に出かけるときよりはガスが晴れ遠くが見えるようになった。
　今回のポイントもいろんなサンゴがあるところ。テーブルサンゴ、エダサンゴ、リュウキュウ菊花サンゴ、パラオハマサンゴなど。当然それに群れるミスジリュウキュウスズメダイはじめスズメダイ系各種、ヨスジフエダイ、ツノダシ、などなどがいた。
　そんな中ハナビラクマノミがいてこれでついに５つめ。後残すはカクレ君のみ。
　珊瑚礁が作る地形がまた結構面白かった。渓谷みたいなところあり、１本の木のように砂地に生えているところあり。
　そんなところでクロユリハゼ、マダラタルミの幼魚がいた。

　サービスへ帰ろうとボートが出発してすぐなぜか減速、？？？と思ったらボートキャプテンの”マンタ”の声。海面まで浮上してきたマンタがそこにいた。あまり逃げる様子も無くあたりをまわっていたのでそそくさとビデオ、マスク、フィンを持って”入ってもいい？”の状態。みんなで飛び込むと逃げちゃうからねといわれたのでソーッと入って海の中を見たらそこにいた！とりあえずビデオを回す。
が、僕らが入ったのを察してか深くに行ってしまった。ボートの反対側にもう一匹いるとのことでそちらに回る。こんども海面を泳ぐように向こうに行ってしまった。僕らがボートに上がるとまたマンタが戻ってきて海面を泳いでいた。
　いやぁ、よく来るポイントがあってそこに行けば見れるけど...と言われていてじゃぁたぶん見れないなと思っていたマンタを、まさかこんな形で見ることが出来るとは。

【３本目】離礁
　なんとか雨もやみ多少晴れ間が出てきた。ケラマ最後のダイビングは離島のすぐ脇の水深の浅いところ。根まで行ったらそこで自由行動の予定。
　最後は後ろのステージから一人づつエントリーをスタッフがビデオで取っている。”みちゅいはフロントロールだなぁ”なんて声がかかり調子に乗って試したのが禍したのか、潜行しようとしたら左耳が抜けない。アンカーに捕まってなんとかならんかなぁとがんばったけどやっぱりだめ。しょうがないので潜るのはあきらめて上がった。
　潜行のアンカーと浮上のアンカーが違うようでボートを浮上するアンカーの方へ移動させた後、ボートキャプテンがなにやらリモコンみたいな物を持って後部デッキへ行って、それを操作しながらボートを動かしている。”リモコンですか？”って聞いたら”うん、そう、後ろ見えないと危ないからこういう時にはこれ使うの”と返事が返ってきた。まさかボートにリモコンがあるとは。
　ボートの上でボーとしていたらなんか”ぼこっ、ぼこっ”っていう音がする。何だろ？と思って海を見るとまるで温泉のように海から泡が出てる。一瞬考え”あ、そうか、みんなこの下にいるんだ”。マスクを持って後部デッキへ行き海の中をのぞくといるいる。どうせ暇してるんだからとビデオを持ってきて上からみんなが遊んでいるのを撮った。

　最後の晩もバラックで食事をしお酒を飲みながらログつけをした。ここで判明したことがバディで潜っていたＩさん、３本目僕が耳抜き出来なくて上がったことを今まで知らなかった。あちゃちゃ。
　僕のとＩさんのは液晶モニターが付いているのでそれを使って再生してみんなで見た。

　なぜかというか予想どうりというかお酒飲んでることにはすっかり空が晴れ渡り満点の星空に。ビーチまで星を見に行った。月明かりで照らされる海がとってもきれい。月が出て明るいけどそれなりに星が出ていた。この４日間のいろんな思いを話していた。