シャシ−タイヤ
●スタッドレスタイヤの選択
1999年8月、ディーラーからミニを新車で導入した際、
その冬シーズンに使うスタッドレスタイヤ一式がついてきた。
これがTOYOのクルミの殻が入っているというやつで、信じられないくらい効かなかった。
冗談抜きで何度も死にかけたほどで、シーズン中に何度もタイヤを取り替えようと思ったほどであった。
それまではS62ハイラックスサーフという、トラックベースの4輪駆動可能車に乗っていたので、
タイヤの差がこれほどまでとは思っていなかったのだが、
車重がないクルマはスタッドレスタイヤの特性が露骨に出るようで、
どうも、TOYOのクルミは車重があるクルマでないとひっかき効果が現れづらく、
軽自動車やミニにはあまり向いていないタイヤだったらしい。
そこで、ヘビーな軽自動車ユーザーである知人数名に
軽自動車に向くタイヤについてアンケートを採ってみたところ、
当時得られた情報は、
・撥水系のタイヤは向いてない。
・ひっかき効果を狙ったタイヤはほとんど効果がない。
という2点であった。
撥水系が不向きとなれば、吸水ゴム系のスタッドレスタイヤということになるので、
結論として「ヨコハマかブリヂストン」ということになる。
ちなみに、クルミは越年するときにちゃんと乾燥させてやり、
湿気のないところで保管しないと、クルミが腐ってしまって翌シーズンには役立たずになるという、
貴重な意見もいただいた。
仕事柄、いろいろなクルマといろいろなタイヤを使うが、
結局のところ、このアンケート調査は当を得ていた。
軽自動車に向くタイヤは普通自動車でも非常に効いた。
問題はそういうタイヤの寿命である。
低温でもやわらかいからこそ効くわけで、それによって減りは早い。
筆者は毎年2本新品を買い、それをフロントに、
昨年使ったものをリアにという形で、毎年2本づつ入れ替えている。